中学数学は、高校受験や大学入試に向けた基礎力を身につけるうえで非常に重要な科目です。
しかし、小学生の算数と比べて一気に難しくなったと感じる人や、苦手意識を持ってしまう人も多いです。
そこで、この記事では中学数学の勉強法について解説します。
中学校の数学でつまずくポイント
中学1年生がつまずくポイント
中1数学では、負の数、文字式、方程式、関数・・・など、初めて目にすることになる言葉や概念がもりだくさんです。
しかも、そのほとんどが後々に習う内容に密接に関連するため、とても重要な意味を持ちます。
1つずつ、取りこぼさないようにマスターしていきたいですね。
中学2年生がつまずくポイント
中2数学では、連立方程式、一次関数、図形の証明、確率・・・といった、入試に必ず出ると言ってもよい重要単元が登場します。
どれ1つとっても簡単とは言いづらく、それぞれ苦手単元としてしまう人がとても多いところばかりです。
さらに、そのいずれもが他の単元と融合させやすいこともあり、ただその単元だけをマスターすれば済むというわけではないのも注意が必要なところです。
中学3年生がつまずくポイント
中3数学では、因数分解、平方根、二次関数、相似、三平方の定理・・・などにつまずきやすいポイントが潜んでいます。
中2までと比べても難易度が一段と上がり、理解が難しい単元が増えてきます。
もちろん、中1・中2の内容をちゃんと理解していることが前提となっている内容も多くなってくるため、前の学年でつまずきがないかは注意が必要です。
中学校の数学でつまずくポイントのまとめ
以上が学年別に見た、中学数学でつまずくポイントです。
各学年ごとの、もっと詳しいポイントの解説と、注意点や対処法などについて知りたい人は、別にこちらでまとめました。
中学生がつまずきやすいポイントを知って、上手に対処していきましょう。
苦手克服!中学数学のおすすめ勉強法4ステップ
- 基本問題からはじめる
- 演習量を確保する
- 自分の弱点を見つける
- 何も見ずに解ける状態を目指す
【Step1】基本問題からはじめる
数学の苦手克服は、教科書の基本問題のマスターから始まります。
まずは背伸びせず、教科書に載っている基本例題レベルの問題から、丁寧に解いて理解することが大切です。
分からない場合は、1つ前の単元からやり直すことで、基礎をしっかりと固めましょう。
【Step2】演習量を確保する
数学の勉強には、演習量が欠かせません。
学校のワークをしっかりとこなすことで、基本的な問題に慣れ、自信をつけることができます。
学校のワークがもう十分となったら、さらに参考書や問題集を使って、演習量を増やしていきましょう。
【Step3】自分の弱点を見つける
数学の勉強で間違えた問題は、必ず解説をよく読みましょう。
全ての問題を理解するのは難しいにしても、基本的な問題は必ず理解しておく必要があります。
また、その問題を間違えた原因や自分の弱点、つまずくポイントを明確にしておくことが大切です。
そうすれば、次に同じ問題にぶつかった時に、スムーズに解けるようになります。
【Step4】何も見ずに解ける状態を目指す
最終的には、「分かる」だけでなく「できる」ようになるまで解けるようにすることが大切です。
そのためにも、ヒントや解説を全く見ずに解ける状態にしておくことが目標です。
自分で解けるようにすることで自信をつけつつ、テストで「解けたはずなのに」をなくしましょう。
中学数学のおすすめ勉強法4ステップのまとめ
以上、中学生の皆さんが数学の苦手を克服するための勉強法を紹介しました。
ぜひ、日々の勉強に取り入れて、自分自身の成長を実感してみてください。
数学の勉強でよくある失敗例と、その対策
- 「数学の勉強がうまくいかない」
- 「頑張っているのに数学ができるようにならない」
そんな悩みを持つ人も多いですよね。
ここでは、数学の勉強がうまくいかなくなる理由や、よくある失敗例を見ていきます。
落とし穴をよけながら歩くことで、失敗を減らすことができるでしょう。
理解せずに暗記する
数学は理解をすることがとても大切な教科です。
ただ単に問題と解法を覚えるだけでは、応用問題を解くことも、良い成績をとることもできません。
問題を解くための公式や定理を理解し、自分の言葉で説明できるようにすることが大切です。
- Tips:自分で問題を作り、解いてみることで、理解度を確認することができます。
いきなり難しい問題に取り組む
数学は徐々に難易度が上がっていく教科です。
初めから難しい問題に取り組むと挫折してしまいます。
基本からしっかりと学習し、少しずつ難易度を上げていくことが大切です。
- Tips:分からない問題があった場合は、1つ前の単元から復習するのも効果的です。
問題演習をやらない
数学は問題演習がとても重要です。
ただ単に公式や定理を理解するだけでは、テストでうまく問題を解くことはできません。
問題演習を積極的に行い、自分自身で考える習慣をつけることが大切です。
- Tips:テスト形式で問題演習をすると、普通にするよりも集中しやすくなります。
中学数学でテストの点数を下げる3つの原因と対処法
1.問題文を正確に読まない
数学の問題には、いろいろと細かい条件が多く含まれています。
そのため、問題文を読み飛ばしたり、曖昧なまま問題に取り組んだりすると、誤った解答を導いてしまいます。
問題文を正確に理解することが大切ですから、問題文を丁寧に読み、何が求められているのか、どのような条件や制約があるのかを理解しましょう。
また、普段から、疑問に思った点や不明な点があった場合は、先生や友達に質問するなどして、問題を正確に理解するようにしましょう。
2.数学に苦手意識がある
数学に苦手意識があると、勉強すること自体が苦痛になり、集中力も落ちてしまいます。
また、苦手意識がひどくなると、解けたはずの問題を間違えたり、問題を読み間違えたりすることも増えていきます。
数学はちゃんと理解できたり、正しく解答できたりすると、自然と楽しくなるものなのに、これでは逆効果ですよね。
そこで、苦手な問題を解く前に、まずは自信のある問題から解いてみましょう。
自信がついたら、少しずつ難しい問題に取り組んでいきます。
また、友達や家族と一緒に勉強することで、普通よりも楽しく学習することができます。
まずは、苦手意識を克服することを大切にしてくださいね。
なお、中学数学に苦手意識を持ってしまう原因と克服のしかたについては、別記事にまとめました。
中学数学への苦手意識にとらわれている人は、こちらを参考にして苦手意識を克服してくださいね。
3.計算ミス・ケアレスミスが多い
数学にはたくさんの計算が必要です。
そのぶん、計算ミスやケアレスミスが多いほど、正しい答えを出せず点数が下がってしまいます。
しかし、計算ミスやケアレスミスは避けられないものではありません。
計算をする前に問題を読み直す、答えの単位を確認する、小数点や符号に注意するなど、気をつけるべきポイントがいくつかあります。
また、計算式を書き写す際にも、丁寧に書くように心がけましょう。
さらに、問題を解く前に、手順をしっかりと確認し、必要な計算を全て行うようにするのも良いでしょう。
なお、計算ミス・ケアレスミスを減らすための詳しい方法は別記事でまとめました。
余計なミスをなくして点数アップにつなげるために、ぜひ参考にしてくださいね。
さらに数学が得意になれる勉強のコツ
基本計算を徹底的にトレーニングする
まずは、基本計算を徹底的にトレーニングしましょう。
加減乗除や分数の計算がスムーズにできるようになると、数学の問題を解く時にも手間が省けます。
また、中学数学では文字式を使った計算も非常に重要です。
毎日少しずつ、計算問題に取り組んでみてください。
問題文を論理的に読む力を身につける
次に、問題文を論理的に読む力を身につけましょう。
数学の問題は、計算だけでなく問題文を理解することが大切です。
問題文の中から重要な情報を見つけ出し、計算式に落とし込む練習をしましょう。
グラフや図にはとにかく書き込む
数学には、グラフや図を使った問題が多く出題されます。
グラフや図をうまく使うことで、そのままでは解けない問題も手が届くようになります。
そこで、グラフや図を見つけたら、とにかく分かることを書き込む練習をしましょう。
例えば、図形の大きさや角度、長さなどを図に書き込んでみると、問題がスムーズに解けるようになるかもしれません。
1日5問解く習慣を作る
毎日少しずつ、問題に取り組むことが大切です。
まずは1日5問解く習慣を作ってみましょう。
続けることが大切なので、無理をしすぎないように気を付けましょう。
問題を解いたら必ずマークをつける
最後に、問題を解いたら必ずマークをつけましょう。
できた問題はそのままにして、間違えた問題は再度問題を解くようにします。
このようにすることで、同じ間違いを繰り返さずに済みます。
以上が、数学が得意になるための勉強のコツです。
ぜひ、毎日少しずつ取り組んでみてください
中学数学の定期テスト&高校受験対策で差をつける!
中学数学の定期テスト対策の最大のコツ
中学数学の定期テスト対策における最大のコツは「計画的な学習」です。
まずは自分で時間割を用意して、できれば1日数時間、少なくとも毎日20分から30分の学習時間を作りましょう。
また、勉強時間を守るだけでなく、勉強する教科や内容を明確にしておくことがとても大切です。
適切なスケジュールと、効果的な内容を用意することができれば、定期テストの得点アップは半分くらい手に入れたようなものです。
計画を用意できたら、後はその計画どおりに実行していくことが最も重要です。
この時、ただ理想を追い求めただけの計画だと、予定どおりに進まなくても当然です。
自分に合った勉強法、自分に合った学習内容、自分にあった計画を用意することが、実現の可能性を高めてくれるでしょう。
もう少し詳しい勉強法の進め方と、学習計画の立て方は、こちらの記事にまとめました。
計画的に定期テスト対策を進めて、学習効果を飛躍的にアップさせるために、ぜひ参考にしてください。
高校受験数学・入試対策の最大のコツ
数学の高校受験と入試対策における最大のコツは「演習」です。
高校入試では、基礎から応用まで幅広く出題されます。
そのため「基礎固め」と「応用力」のどちらもが、高いレベルで求められます。
もちろん、自分が目指すレベルによって、どちらに重きを置くべきかは変わってきますが、どちらも大切なことは変わりません。
そして、「基礎固め」と「応用力」のどちらにとっても有効なのが、演習量を増やすことです。
基礎をしっかりと理解して身につけるためには、一定以上の演習が欠かせません。
また、基礎を固めた上で問題集や過去問などを解くことにより、その基礎をどのように応用すればよいかを学ぶことができます。
もちろん入試で最も失点につながる「計算ミス」を減らすためにも演習が役立ちます。
最後に、入試では時間配分も重要です。
入試では時間が限られているため、問題に取り組む時間配分を考えておくことが必要です。
簡単な問題から解いていく、難しい問題は後回しにする、時間配分に余裕がある場合は解答を再確認するなど、自分なりの時間配分の方法を見つけることが大切です。
その練習をするのは、実際に問題を解きながらでないと意味がないため、過去問を使った演習が大切になってきます。
ただの力技ではない、目的意識を持った演習を行うことが、高校入試の得点アップにつながるでしょう。
もう少し詳しい勉強法の進め方と、学習計画の立て方は、こちらの記事にまとめました。
効果的に高校入試対策を進めて、志望校への合格を勝ち取るために、ぜひ参考にしてください。
中学数学の勉強法!中学生がつまずくポイント・失敗例、おすすめの勉強、数学が得意になるコツを解説のまとめ
以上、中学数学の勉強法について、中学生がつまずくポイント・失敗例や勉強のコツを解説してきました。
途中で紹介した個別記事も参照しながら、中学数学の成績を効率よくアップさせていきましょう。
中学生の勉強法はこちらも
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