とんかつの付け合せと言えば、やはりキャベツ。
それこそ、ほとんどのお店で一緒についてくる。
しかし、どうしていつも決まってキャベツなのだろうか?
もちろん、美味しいからという理由だけでも良いのだが、もう少し別の理由も見ておこう。
キャベツには、特有の栄養素であるビタミンUが含まれている。
これが胃酸の分泌を整え、胃粘膜の修復を助け、しかも胃潰瘍の修復効果まであるという。
このビタミンUの別名は「キャベジン」で、そのまま胃腸薬の名前としてもお馴染みだ。
これが、油っぽいとんかつで起こりがちな胃もたれをやわらげてくれるというわけ。
ついでに、キャベツにはミネラルも含まれていて、これも消化吸収を助けてくれる。
もちろん、ここまで考えてキャベツを付け合わせているお店は、おそらくほとんどないだろう。
それでも、こんな隠れた理由でぴったりの組み合わせというのは、何とも面白いところだ。