果物のジュースと言えば、果汁100%ジュース。
100%ジュースが好きと言う人もいれば、10%のもののほうが好きと言う人もいて、そこは好みが分かれるところ。
けれども、10%や30%のものよりも、100%のもののほうが果汁が多いのは間違いない。
そんな果汁100%ジュースには、天然果汁100%と濃縮果汁100%の2種類がある。
天然果汁100%のほうは、果実から搾った果汁を、そのまま使っている。
中には、搾った果汁をいったん冷凍保存して詰めたものもあるが、基本的には絞ったそのままが使われている。
果汁100%と聞いて普通イメージするのはこちらだろう。
また、果汁そのままということで、ストレート果汁などとも呼ばれている。
一方、濃縮果汁還元100%のほうは、絞った果汁をいったん濃縮して、それを再び戻したもの。
実際には、加熱して3-5分の1にし、後で水を加えてジュースの状態に戻している。
ドリンクバーの果汁100%ジュースはほとんどこれで、出口のところをよく見ると、原液と水がコップの中で混ざるようになっている。
どちらが美味しいかは好みにもよるが、香りは天然果汁のほうが圧倒的に良い。
一方、加工技術が発達したこともあり、栄養価は実はそこまで変わらないという。
ちなみに、りんごジュースなど100%天然果汁のジュースの中には、無色透明なものと、白濁状のものとがある。
これは、果汁を絞ったまま使うのは同じで、濾過せずそのまま入れると白濁し、濾過して繊維質などを取り除くと無色透明になるという仕組みだ。
無色透明のほうが飲みやすく長期保存がきく一方で、白濁状のほうは良質のりんごでないと作りにくいため、より高級なものが多い。
ただ、白濁したほうが風味や舌触りやのどごしが良いと言う人は多いが、栄養価的には実はこちらもあまり変わりがないという。
なお、白濁状のりんごジュースは日本で初めて商品化されたとのこと。