1時間に50ミリの雨ってどのくらい?

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天気予報でよく耳にする「1時間に30ミリの強い雨」という表現。

この「ミリ」は「ミリリットル」ではなく「ミリメートル」を指している。

「雨の量なのにミリメートル?」という感じもするが、これは降った雨がどこにも流れずに、そのまま地面に溜まった場合の水の深さのこと。

もちろん普通の地面だと雨を吸ってしまうから、例えばプラスチックのたらいを置いておいて、その深さを測れば良い。

実際には「雨量計」というもので正確に測っている。

アメダスで使われているのは口径20センチの漏斗型容器。

「漏斗(ろうと)」によって集まった雨水が「転倒ます」に流れ込み、ししおどしのように定期的にますが水の重さで傾いて雨水を流す仕組み。

転倒ますが水を流した回数をカウントすることで雨量を計測しており、0.5ミリ刻みでほぼ正確に測れる。

これが全国の約1300ヶ所に、約17キロ間隔で設置されており、その観測結果が天気予報に使われるというわけだ。

 

参考までに、地面に水たまりができる程度のそこそこ強い雨で、1時間に10-20ミリ程度。

よくある「大雨注意報」と「大雨警報」は、地域によって基準が決められていて、気象庁のページにも掲載されている。

その基準は意外とバラバラだが、1時間に25-40ミリになると大雨注意報が出て、1時間に50-70ミリになると大雨警報が出るくらい。

1時間に50ミリというと、水はけが悪ければ1時間に5センチの水たまりができる雨量で、数時間も振り続けたら大変なことになるのがイメージできるかと。

 

なお、最近よく聞く「特別警報」も、地域によって基準が異なる。

こちらは「50年に1度」という、何やらものすごい数字を基準にしている。

その細かい内訳は割愛するが、3時間降水量が150ミリくらいが下限になっている。

 

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